2011年2月24日木曜日

泰阜の生活あれこれ


【村内無線のナゾ】

この写真に写っているのは、言わずもがな「村内無線」の機械。
・・・なーんて言っても、都会の人たちには分からないよね(私も最初、知らんかった)。

我が家の寝室に取り付けられているこの無線からは、役場からのお知らせが流れます。村内のどこの家でも付いてます。
「どこそこが通行止め」とか、「健康教室はこの日」とか。
「診療所はいつが休み」とか、「どこそこで熊が出た」なんて緊急なものもあります。
珍しいところでは、「栃城地区の出張診療の日」のことを言ってたり・・・山奥なので、出張診療があります。番外編では農協のお店休業日や水稲教室の情報も流れます。村民運動会などの行事が雨で中止になるかどうか、とかもあり、「えーっ」と思ったのは中学の修学旅行中の様子などが流れたりしたとき。筒抜けなんだなあとびっくりしたこともあったっけ。

夏祭りのときは、「エレクトーンの演奏がある」って私の名前入りで流れて、飛び起きたことも。
ちなみに、朝6:30と昼12:30、夜19:30に流れて、特に朝はほとんど寝ているので「むぐぐ…」と起きちゃったりします…。
音量を最小にすれば聞こえないかと思いきや、実はそうではなく…コンセントを抜くしか切れないらしい。
そして放送が終わると、必ず「ピーっ!ピーっ!(音波形にすれば、多分サイン波)」と鳴る。
これが一番愛想が無くてやかましい。なんだろね?


【役場の下に住むということ】

役場は一番標高の高い場所にあります。我が家はそこから歩いて10分ほど坂を下ったところ。
お昼になると、我が家のそばの坂を一斉に車が下りていきます。家に帰ってお昼を食べてくる一群です。
協力隊として泰阜に来た当初、よく言われたのが車の台数でした。
通常は、借りている私の車一台なんだけど、複数停まってることもしばしばだったから。
しかも、他県ナンバーだったり、軽トラだったり・・・。
軽トラが停まっているときは、協力隊トリオで食事をしているとき。
他県ナンバーは、友達が遊びに来ているときです。
それにしても、みんなチェック厳しいなあ…(苦笑)最近、言われなくなったけど。
あ、車があっても、家にいるとは限らないです。他の車で一緒に行っているということもあるからね。


【チャイムのナゾ】

山にこだます、時報のチャイム。
12:00と17:00は分かるけど、6:00と21:00にも鳴り、これがナゾ。
6:00は「早く起きろよー!」で、21:00は「もう寝ろよー!」なのかなあ?
10:00と15:00のお茶の時間に鳴って欲しい…。
ちなみに、ある人は家の前にスピーカーがあるにもかかわらず、6:00の時報が鳴っても気づかずに寝てるらしい…大物です。


【ブログの更新】
川ちゃん、つっちー、そして私は、それぞれに泰阜のネタでブログを書いています。
男衆は、ほぼ毎日きっちり更新しているけど、私は関連付けて更新するため、いつもまとめてドサドサ更新してます(汗)
で、その「協力隊トリオ」のブログをチェックしてくれているのが、役場の振興課の数人。
夕方、役場に行くとその話題で話しかけてくるので分かります。担当さんも、もちろんチェックしてくれてます。
役場の人たちは、担当さんを含めてみんな個性的。
ビーバー(動物ね)によく似た愛嬌のある人から、自虐ネタを言う人、走るのが速くてノリの良い人や、「んふふ」と微笑みながら話しを聞いてくれる人、などなど…。
なかでも、麦藁帽子を被ってスイカを小脇に抱えたら絶対似合う!って人もいます。
小説とか、物語を作ったら面白そうな面々ばっかりです♪

凍み大根制作!

信州ならではの「凍み(しみ)大根」。
というか、もしかしたら南信限定かも?松本では聞いたことなかったし…。デイサロンのおばあちゃんと一緒に作って、作り方を覚えたので、自宅でも作ってみることに。

大根は、去年の暮に肥料袋一杯もらったものをキレイに洗います。



皮を剥いて、輪切りにして、コトコトと茹でます。
この時重要なのは、茹で加減。
煮過ぎは禁物です。






茹で上がったら、熱いうちに箸で穴を開けます。








箸で開けた穴に、濡らして少し柔らかくしておいた藁を通します。
ビニールの紐でも良いかな?と思ったけど、そこだけ乾燥しづらいのでカビが生えるとのことでした。






後は吊るしっぱなし。
獣避けにせめてもと、昼間は洗濯物の中に紛れ込ませて干してみました。
ここまでが、2月6日のお話し。





で、さっき。
ここまで小さくなりました。カラカラです。
凍って融けて…を繰り返すことで、大根の甘みが増すんだそう。食べるときは、水に戻して油揚げと一緒に煮るとおいしいらしい。
実家のお土産にしま~す♪

2011年2月23日水曜日

華道に挑戦!

黒見地区の清水さんのご好意で、生け花に挑戦中です。
協力隊が終わるまでの期間限定で、無料でご教授頂いてます。
流派は池坊。九州が発祥の地だそう。
まだまだ寒い日だったけど、この時のお花は河津桜など春のお花が中心。
お稽古の後、本来なら自宅に飾るんですが…。
私は一人暮らしだし、見る人が限られてお花に気の毒…と思い、役場の受付の横に飾らせてもらってます。

お花の名前はもとより、取り扱いの勉強もできるのが良いところ。
やっぱり、お花には長くキレイに咲いていてもらいたいもんね。
お花の話題にも、花が咲きます。






なんで華道をやってみたかったかというと…。
以前、外資系のお店で働いていたときのこと。同年代の仕事仲間の中には、留学生もたくさんいました。そんな仲間同士で、「ココが変だよ!」とトークバトルをよく繰り広げたもんでした。「日本人は、家で握り寿司を作らないのか?」とか、「なんで中国人男性はみんな七三分けの髪型なのか?」といった具合にね。
その中で、「日本人なのにお花もお茶もやったことないの?」と言われたことがそもそもの発端。
そーいや、そーだな~…。
留学生の皆は、必ずと言っていいほど勉強の一貫で体験しているとのこと。
そんなわけで、機会があったらやってみたかったというわけです。
何事にも、挑戦してみるべし!ですね。
お花を見ていると、飽きないし、心が癒されます♪

冬の農作業


明島地区のリンゴ畑にて。
この土手に幾筋もついているのは、実はみんな獣道。土手は一面わらび畑です。
鹿が登ってきては、リンゴの木の芽を食い荒らし…時には、枝をへし折っていくんだそう。
選定前ならまだしも、剪定後にやられちゃたまらん!


畑の周りに柵を取り付けます。
柵と言っても、ナイロン製の網や紐などは食い破ってしまうので、コンクリートに沈めるための金網を針金で固定していきます。
広いので、この作業を一人でやっていると途方に暮れるよね…。農家さんは大変です。





ある土曜日。
朝から、つっちーと二人で木の皮むき。スギとサワラの木だそう。
この木、切り倒してから一年以上は経過していて、皮を剥くと長持ちするんだけど、時間が無くて剥けなかった…というもの。
あんまり朝早くからはできませんでした。なぜなら、凍っていて皮が剥けない!ということになっているからなんです。


全部で40~50本だったかな。
二人で一日がかりで剥きました。
この木は、この後梨畑の支柱にしたり、鳥小屋の基礎になったりするんだそう。
この時、中腰が三日続いていたので筋肉痛…働いた感満載でした。


私の誕生日♪


と言っても、1月30日の事です。大分時間が経ったな~(汗)
日程の都合で、31日に誕生日会と称した飲み会がありました。何故か我が家で…。
しかも、料理を作るのも何故か私でした…ま、良いけど。
私が食事を作っている間に男衆は何をしていたかというと…。
私の実家から送ってもらった、ダイヤモンドゲームをしてました。これ、どうも私やつっちーの年代に流行ったらしく、川ちゃんや松ちゃんは知らないとのこと。なので、つっちーがレクチャーしてます。
ちなみに、料理は先日もらった鹿肉で味噌仕立ての鍋と、定番の常夜鍋。ダブル鍋でした♪

つっちーがケーキを買ってきてくれてありました♪
ああ~!ケーキってかわいいしキレイだし、食べても美味しい♪
ホントに至福の時でした~♪
つっちー、ありがと~♪
そして、来ることが出来なかったけど、担当さんからも頂いたケーキであります♪担当さん、ありがと~♪




最後に、いつもの記念撮影。泰阜でも、友達がいっぱいできました。
ゆりちゃんからは、写真立てを頂いたので、この写真を飾っておこうかなあ~。
今年は例年以上にメールもたくさん頂いて、遠く離れていてもちゃんと通じてるってことを再認識できた年でした。
それにしても、誕生日会ってかなり久々だなあ…。
皆、ありがと~!!!

ある日の集落訪問

外は雪。
栃城地区へ集落訪問に行ったときのこと。
とあるおたくでは、犬の栃ちゃんが「入れてよ~」と視線を投げかけるも、そのまま放置しておいたら実力行使に出た…。
写真は、その後。
私とつっちーがいたので、これ以上は入ってこれず。




薪ストーブの上では、イノシシの背脂を取った鍋がクツクツと煮えてました。
これで大根を煮ると美味しいらしい。






別のお宅にて。
「ちょっとこれ見てみ」と案内された台所で「どひゃー!!!」というものを発見!!
鹿の前と後ろの足で、前の日の夕方にここのクロちゃん(ビーグル犬)が追い込んだ鹿を力石さんが仕留めたものの半分。
理科室にある、筋肉標本さながらでした…しかも、とーぜんながらデカい。



出刃包丁は必須です!
手際よくさばいてくれて、500gくらいを頂けました♪
私もあまご(魚)を下ろすことが多かったし、ちゃんとした出刃包丁が欲しいな~…
と思う今日この頃です。

豊根村に行ってきました

豊根村は、愛知県の一番北。泰阜からは、新野峠を越えて車で一時間ほど。ここにも協力隊同期の実さんがいます。
泰阜には、買い物ついでとかでよく遊びにきてたんだけど、私達が赴くのは初めて。
「協力隊の任期が終わる前に行こう!」という訳でつっちーと一緒に、布団持参で行ってきました♪
出かけたのは、活動がおわった夕方。しかも、峠では雪が降ってました…。北海道にいたことのあるつっちーから、雪道の手ほどきを受けつつ、でした。



豊根って、道の駅があります。
人口は泰阜より少ないそう。なのに、観光スポットがいっぱいあって、なんだか良いなあ・・・スキー場もあるし、温泉もあるし。
泰阜も良いとこだけど、友達etcが来たときに「さて、どこを案内しよう??」ってなってしまうのが困り物。道路も県道しかないし。
夏場なら、きれいな川がうんとあるし、星もキレイ。紅葉も良いんだけど…。
んじゃ、冬場は?となるわけ。秘境駅へサバイバルくらいかなあ。



そうそう。
同じ天竜川沿いの村で下流域に当たるので、ダム湖もあります。写真は、水が減ってしまったダム湖流域。水が減っていくときにできる砂の造形美に感動です♪





 お隣は、浜松市・水窪。ここにも協力隊同期が行ってます。
長野と静岡の「峠の国取り合戦」が行われるのもココ。
県境で綱引きをして、勝った方が県境を1m広げられるという、ユニークだけど燃えてしまうお祭りだそう。




秘境・飯田線の大嵐駅にて。
飯田線も下ればここまで来れる…んだけど。
やっぱし人家はないです。あっても空き家でした…。





駅へは基本的に出入り自由。
山奥の小さな駅で、のんびり佇んでみる…。
なんてのもアリです♪
静かすぎる~!








最後に行ったのは、豊根村役場。

敷地内には食事処もあり、二年前の協力隊OGの方がやってます。 




帰りはつっちーの運転で帰ってきました。
途中、新野にある道の駅で買い物をしよう!と言っていたんだけど、時間が遅くなってしまい、通過したときには閉店してました…。
たまには、他の所を見るのも良いかも。

2011年2月4日金曜日

小正月のどんど焼き

ちょっと前の話になりますが…。
1月8日には、小正月ということでどんど焼きが行われました。
これは、お正月のお飾りやだるまを燃して、そのおき火で焼いたお餅を食べて一年の無病息災を願います。また、書道の半紙(書いたもの)を一緒に燃すと、灰が天高く上がれば上がるほど字が上手くなる…というお話もあります。
さらに、燃えた竹が倒れた方向にある家は、今年一年良いことがあるとか?

午前中は、私が住んでいる平島田地区のどんど焼き。
枯れ枝や青竹で組まれたところにお飾りを置き、火をつけるとあっという間です。この時期の青竹は、切った直後に燃してもよく燃えるんだそう。「生木は燃えない」と思っていたので、竹もそうかと思っていましたが…意外でびっくり。



おき火ができたら、さっそくお餅を焼きます。
皆、焼き網持参。
フライパン持参のツワモノもいました。これってナイスアイディアじゃないかなあ。



















竹筒にお酒を入れて暖めるなんて、ポピュラーだし、泰阜では絶対やるだろうなあと思っていただけに笑えました(笑)お昼に差し掛かる時間だったので、わかさぎも頂きました♪



他のお宅では、色々な物を焼いてました。焼きおにぎり、ソーセージ、するめ…ちゃんとしたお昼になってます。地区の子から、きな粉餅も頂くことができました♪






溶いた卵を流し入れて、玉子焼きを作るツワモノもいました・・・。
さつま揚げを焼いてる人もいたし・・・。
もうなんでもアリです(汗)
このほか、駐在さんからは豆餅を頂いたり、色々もらえて、かなりバリエーションに富んだお昼になりました。





午後は、担当さんの住んでいる万場地区のどんど焼き。
写真では分かりづらいんですが…。左に立っているポールの途中に、なにか白い物がくっついているのが分かりますか?
これ、光線の加減で白くなってますが、実は金属のバケツ。ポールはナトリウム灯です。熱でセンサーの入っているプラスチックの箱が変形してきたので、バケツをかぶせて保護しているそう。





午後三時を過ぎているからか、平島田と違って焼き物におとなしさを感じます(笑)。みんなお餅で、おつまみも振舞われました。とーぜん、お酒もアリです!私も、ビールに梅酒に地酒のキクスイに・・・と飲みました♪というか、梅酒で終わった段階でコップを燃したら、消防団の人に「おねーま!(こっちの方言でお姉さん)燃すんじゃない!」と怒られ、空いたコップにキクスイが注がれた、というわけです。
  


その後の夜は、横前邸で飲み会です。
というのも、この地区では厄年の人がいる家で宴会を催し、地区の人を招くんですが、しっかり食べてもらうかわりに皆には厄を少しずつ持って帰ってもらう・・・という風習があるんだそうです。
料理もすごくたくさんで豪華~♪

ただ…

急に暖かいところに入ったため、私はすっかり酔いが回ってしまい…
宴会のほとんどを別室のコタツでひっくり返ってました。目を閉じても、ぐるぐるしてる~(大汗)
お酒の三種混合はキツイです。 
でも、症状が良くなってきたら部屋に戻ってワインを飲みました。
帰りは送っていただきましたが、ぐるぐるしていたのはそこまで。翌朝には、ケロッとしてました。
ふむ。確実にお酒には強くなっているようです。
横前家の皆さんには、大変お世話になりました~(汗)