2010年11月24日水曜日

4泊5日の短期農山村体験 一日目


11月11~15日は、短期農山村体験ということで、関東圏から7人の皆が来てくれました。
『集落ふるふる協力隊』と名づけられたこれは、「長期はちょっと・・・」と思ってる人から、「来年は協力隊になってみたい!」という人まで、さまざまな動機を持った人が参加する「オタメシ」なのです。
基本的に、地球緑化センターのホームページをみて応募して来た人達なので、全然知らない人達同士・・・
のはずが。
実は、前回の短期体験で一緒だったという人が三人もいました。
一方で、初めての参加という人は、どこか固い表情・・・。

そんな光景が、私はなんだか懐かしかったです。
というのも、私も去年3月に実施された「田舎で働き隊!」という短期体験の参加者。
そのときは、群馬県神流町に派遣されましたが・・・手厚い歓迎と「緑のふるさと協力隊」の情報を知ることができたので、いわば今泰阜にいる私の原点でもあります。

今回は「受け入れる」側に立ったので、さてどうしようか・・・。と、担当さんや相方のつっちーと色々話し合いました。でも、メインに立って計画を進めてくれたのは、どちらかというとつっちーでした。
私は13日に行われる村民芸能発表会でエレクトーンを弾くことになっていたので、その練習にかかりきりになっていたんです。
皆が宿泊するのは、廃校になった泰阜北小。
8日からは、掃除や買出しなどで通常の活動はストップしていました。学校も、使われなくなってひと夏越えてしまったので・・・カビ臭いところが・・・。
トイレでは、どデカイとんぼの死骸やら蛾の死骸やらと格闘。ストーブは、役場から調達。担当さんたちが軽トラで持ってきてくれました。
と、今度は電気が点かないと大騒ぎ。原因は、配電盤の中でも普段は触れない部分が切られていたため。そりゃ分からないなあ・・・。

ともあれ、無事にお迎えできる体制が整ったわけでした。

11日は、午前はヒマ・・・かと思っていたら、担当さん経由でテレビの取材の話がありました。
長野朝日のクルーの人達が来て、「緑のふるさと協力隊」の取材ということでお宅訪問から始まり、お昼を作ったり(実は残り物)、エレクトーンを弾いたり。初めての撮影でドキドキでした。テレビカメラというものはデカイ・・・(汗)。気にしないようにと思っていたけど、やっぱりちょっとビビってたかも。

午後は学校で食事の準備。3:00には皆が到着してオリエンテーションの始まり。自己紹介から始まって、日程の説明などなど・・・。その後、夕食の準備。最初の写真は、炭でアマゴの塩焼きを作っているところ。私はというと・・・ひたすらおでんを作っていました。「おでんの素」を使わずに、調味料を配合して汁を作り・・・あ、ダシはさすがに時間がなかったので、そこのところは顆粒ダシで妥協しました(汗)。
6:00には、「地域に学ぶ」ということで、村長さんのお話。
その後はそのまま歓迎会の飲み会。
そう!
この日程中、夕飯は全部飲み会でした!
ウチの担当の横前さんは「当然!」って感じでしたが、それを聞いたNPOの方の担当さんは「ずーっと飲むんですか~?!」と・・・。しかも、小学校なのに、なぜか・・・おちょことおちょうしがある・・・さすが泰阜・・・。



おでんは、この地方特有の「ねぎだれ」で食しました。
しょうゆに刻んだねぎを入れただけですが、これが結構おいしい。具にのせて食べます。
ちなみに、おでんには当然のごとくジャガイモを入れたんですが・・・逆に驚かれました(汗)。皆のところは入れないらしい・・・。ホクホクしておいしいんだよ~~!ウチでは絶対入れたい一品です。




テレビの取材も入ってました。協力隊OBということで、川ちゃんも参加しています。打ち解けてきた雰囲気の中、最後はクルーの皆さんも一緒に食事してもらって終了。楽しかった~♪
「ふるふる」の皆にはお風呂に行ってもらっている間(ここは実はボイラーが点かず、お湯が出なかった)、私たちは片付け。
布団は、会議室と称した奥の和室三間に敷いてもらいます。
私は練習があったので、この日は皆と一緒には泊まれず・・・。
ちなみに、13日が終わるまでは禁酒!していたため、私は飲まずに村長さん達の送迎をしていました。

2010年11月7日日曜日

こんなこともありました~もみすり編~

10月のある晴れた日、もみすりのお手伝いをしました。
これは、コンバインで刈った稲(と言ってもすでにモミの状態)を玄米に加工する作業。晴れた日にしかできず、また少人数の作業ではないので、近所の方も呼ばれての作業になりました。

もみすり機を通ると、もう玄米になって出てきています。
かなり粉塵がでるので、マスクをつけての作業でした。
玄米には、青米という緑色のお米が少量混ざっていました。







出てきた玄米を、一斗升に入れるのが私の仕事。
膝をついての作業で、お米も重かったので座布団をお借りしました(汗)お米の水分量は14%くらいが理想とのこと。



 

  
一斗升に移したら、巨大な漏斗で米袋に移します。米袋に重さを計りつつ入れていきます。かなり年代物の一斗升でした。一斗缶と同じ量が入るってことですが…。
お米 一合=約160g
    十合=一升
    十升=一斗
ということになります。
 
秤から下ろしたら、袋の口を縛ります。
ここでのポイントは、キチンと折りたたんでから縛ること!米袋は丈夫に出来ているけど原材料は紙。破れてしまったら最悪なことに…。
長野米として農協に出荷するので、米袋には生産者の名前が書かれています。






ちなみにお米から剥がされたモミはどうなったかというと…。
下の畑に山となっていました。これはこれで利用するので、最後にビニールシートをかけておきます。
ぼふっとやってみたかったけど…怒られそうだったのでやめておきました。はい。


 

 小型トラクター(?)で運んでいるのは、農家さんの自家消費分。作業をしていたビニールハウスの上にある蔵まで運ぶので、こういったものがないと、とてもじゃないけど持っていけない!(大汗)。蔵には、さらに米専用の貯蔵庫があって、その中に保管しておきます。トラクターは、音は大きいけど、トコトコとゆっくり走って良い感じ♪
玄米の状態で保管しておき、食べるときに精米するんだそう。う~ん。新米は格別の美味しさだそうです。 

こんなこともありました~村民運動会編~

去る10月11日は、二年に一度の村民運動会がありました。あいにくの雨で10日から11日に順延しましたが…当日は暑いくらいの秋晴れに恵まれました。
公民館役員なので、朝7:30から準備です。私は賞品係。各賞や参加賞をプログラムの順番通りに並べていきます。キッチンペーパーやボールペン、五箱組みのティッシュ、トイレの消臭剤…などなど。実用的なものばかり。



競技もいろんなものが有りました。
写真はジャンケン貯蓄。負けたらお猪口、勝ったらお椀で色水を運び、早く一升瓶をいっぱいにしたら勝ちです。
このほか、ムカデ競争や借り物競争、女性限定の女王の椅子(椅子取りゲーム)などなど…。
私も、綱引きに参加して、参加賞はステンレスの金タワシ。パン食い競争は、高校のときの雪辱(自分でそう思ってた)を果たし、四位に食い込んでキッチンペーパーをGET。女王の椅子も欠員が出て、急遽参加してこいと区長さんに言われたものの…もちろん恐れ多いため女王にはならず、ボールペンを頂いて帰ってきました。ちなみに、女王になれたら賞品は座椅子!!!



お昼は、川ちゃんと一緒に横前さんの席へお呼ばれしました。お弁当が豪華で、量もたっぷり。これだけ作るって、かなり早めにやらないと大変だよなあ…。
そういえば、こうして皆で一緒にお弁当を食べる運動会は初めてでした。学生時代の運動会では、生徒は教室で、と決まってたからです。応援に来てくれた家族と食べたいな~…と子供ながらに思っていたものでした。
思いがけず実現したけど、やっぱり皆で食べるとおいしい♪





後半のリレーは、いつのときも盛り上がる種目。
だけど、私は全然ダメなので、もっぱら撮影専門。女子リレーで、恵子さんを発見!いつもお世話になってます~♪







相方のつっちーは、やっぱり足が早いなあ。
この写真、もっと引いて撮ればよかったかも。抜かしている瞬間です。








つっちーの写真が上手く写せなかったので、お弁当のお礼に横前さんを撮ってみました。
住民福祉課と総務課で争って(?)ます。
あとで本人に聞いたら「絶対負けられん」とのこと。
なるほど、必死の顔で走ってます。
ちなみに横前さん&緑のふるさと協力隊は総務課に属しています。





村民運動会で楽しいのは、参加する皆が顔を知っているということ。
声援をおくったり、ヤジを飛ばしたり、ブーイングしたりしてもジョークで成り立ちます。私も知っているメンバーが増えてきて、学童保育で一緒だった子供たちが声をかけてきてくれたり、おしゃべりしたり。
運動が苦手で、運動会なんて学生時代は好きじゃなかったけど、今回初めて楽しいと思えた運動会でした♪


2010年11月6日土曜日

あまごのたまご♪

先月中旬のこと。電話をいただいて、アマゴの卵絞りを見学に行ってきました。鮭並に大きくなったアマゴは、お腹にたっぷりと卵を持っています。そんな親魚を捕まえ、しっかり掴んで搾り出していきます。これが、けっこう痛そうで…。なので、魚も黙ってませんでした。ビチビチと跳ねて抵抗してました。川魚は、空気に触れると表面がヌメヌメするのが特徴。掴んでいる方も滑って大変です。ちなみに、オスの精子も同じ方法で搾り出し、最後にタライの中で卵と混ぜて受精させます。なんとなく、魚の気分で見てました。
絞ったあとの親魚さんは、しっかり食糧になります。



そして。
今週も終わり。5日の金曜日は、栃城へ行くことになりました。前日の朝、電話を頂いたのです。
…と、その前に。
栃城までは我が家から車で40分以上。山道をひたすら上がっていくんだけど…山は良い感じに紅葉してました♪これからもっと深まっていくんだそう。来週末あたりが見頃だそうです。

絞った卵を受精させ、水槽で保管すること約半月。今回はアマゴの検卵で、無精卵や色の濁ったものを取り除いていきます。その後、宅急便で出荷します。
卵は、イクラよりも若干大きいかな?くらいで、イクラほど柔い感じではないです。ピンセットで持っても、弾力があって潰れません。絞ったときは黄色だった卵も、今ではサーモンピンク色に変わっています。
部屋を温めることもできず、コンクリートの作業場で水仕事…。
この日は暖かかったから良かったものの、天気の悪い時は寒くて過酷。でも、天気の悪い日の方が卵の色の違いがよく見えるそう。太陽光線の関係で、確かに分かりづらいときがありました。この作業が10日ほど続くんだそう。

検卵終了後の卵。
分かるかな?黒い点は、アマゴの目です。ピンセットで軽くかき混ぜたり、手で触れたりすると、卵の中でキョロキョロと目が動きます。卵がこの状態だと、水から上げても問題ないんだそう。
ちなみに、検卵時は集中して探す上、前かがみの姿勢になるため、肩が凝ったり目が疲れたり…。それを御年80歳のご夫婦がやっているってすごいことです!


ピンセットはこのお宅のお手製で、普通に掴んでも卵が潰れないようにできてます。
私もひたすら検卵に参加。でも、微妙な色の違いはやはり熟練の技がないと見分けられません(汗)。
なので、一応チェックを受けます。





ボツになってしまった卵たち。
さて、これは捨てる?
いえいえ。そうではなく…





この家で飼われている犬の栃ちゃんや、イノシシ・トリオのエサになるんだそう。いつものエサに混ぜると、よく食べるんだとか。
そりゃそうだよねぇ…だって、イクラよりも高級よ。
アマゴは、イワナやヤマメよりも病気にデリケート。なので、本当に水のキレイなところでしか育たないそうです。
私も泰阜に来て初めてアマゴの存在を知りました。ポピュラーなイワナやヤマメと違って、日本全国でも飼われている地域は少ないと思います。
このイノシシ・トリオ、私がそばに行くと寄ってきます。
「なんかおくれ」ってことだな。


最後は、穴のあいた袋に詰めて、ウレタンでくるみ、二重の箱に入れて宅急便で出荷します。
不思議なのは、ザザーっと袋に卵を詰めても大丈夫ということ。私もお椀でザザーっと…。
ただ、卵の孵化のタイミングがやっぱり重要で、遅すぎても早すぎてもダメ。箱を開けたら魚になってた、ってことになりかねないからです。




作業終了後は、畑の野菜を頂きました♪
なめ茸は、私用にと残しておいてくれたんだそう…うれしいなあ。椎茸も出ていて、コレが手のひらよりも大きい巨大椎茸。その他、里芋や大根、白菜、ハクラン…を頂いてしまいました。 
自分が役に立ったのかどうかは定かではないけれど、「また来てね」って言葉がとても嬉しいです♪
氏原夫妻の暖かさに感謝です♪♪

2010年11月2日火曜日

どうしてこんなに忙しい!?


今日は、農作業の合間ということで、役場でお手伝い。柿の収穫が始まっているんですが、重かったり木に登ったりのため、女の子はお呼びでないらしい…。
役場では、担当さんのアシスタント。何をするかというと…。

ひたすら泰阜の広報誌を折り、
封筒に詰め、
封をして宛名シールを貼る。

です。
全部で350通ほどありました。一日がかりです。宛名シールは担当さんに印刷してもらうため、待ち時間もありました。そんな時は、メモ帳に書き書き…。
派遣元のNPOから、来年出版するという「協力隊白書」に載せる原稿を寄稿して欲しいとのことなのです。が、コレは今月15日が〆切。空いた時間にボチボチ書き始め、最後にパソコンでまとめようかと…。
家に帰れば、エレクトーンが待っている…。
13日の芸能発表会で演奏するため、すでに三曲を提示してあります。
今回は、
「龍馬伝」
「埴生の宿」
「天空の城ラピュタ」
を弾きたいと思っていますが…。現時点でメドが立ったのは「龍馬伝」一曲のみ。他はほとんど手付かずで、さらに「埴生の宿」はデータから作らないとならないやんけ~(大汗)
時間が少ないということも考慮して選曲はしてあるものの…
間に合うのか??
でも、プログラムはできてるし、いざとなったら睡眠時間を削るのはいつものこと。というより、眠れないんです。極度の緊張状態なのかなあ?一方で、寝ると決めたらフローリングの床の上でも風呂場でも、どこでも寝られるという状態になります。
ま…いつものことです。時間がないのに手は抜きたくない、という結果なのかも。

ただ、今回は11~15日の日程で、短期農山村体験プログラムの受け入れがあります。で、皆が泊まるのは廃校になった北小学校のため、寒くないように、また不備がないように、協力隊も一緒に寝泊りします。
ああ~思いっきり本番前や~(泣)
それを意識してきたけど、泊りがあったり飲み会があったり…意外と夜も予定が詰まっていました。
ああ…忙しすぎる~!!
終わるまでは、きっとものすごくピリピリしてると思いますが、ご容赦くださいね~!

2010年11月1日月曜日

トリオde農作業♪

最近、このトリオで行動することが多くなりました。研修や会議などに出かけるのもこのメンバーで、が多いんですが、一番多いのは農作業。主にほうれん草を育てています。



泰阜ではあまり見られない、火炎放射器…ならぬ草焼き機。
要はバーナーで、これで地面の表面を焼き、草や種や害虫をまとめて駆除しています。ちなみに温度は1300℃。







私も最近、草焼きバーナーの点火方法を覚えました♪
内部に圧力をかけ、栓を開くと出てくる灯油を筒の中の布に染み込ませ、チャッカマンで火をつけます。
三分ほどの予熱で準備完了。




あとは地面を焼くだけ。風向きが自分の方に変わったりすると、熱風とともに砂が飛んできて、顔が砂だらけ。終わると、いつも顔を洗ってます。
畑以外にも、ハウスの周りなどの雑草も焼いてます。なので、私が通ったあとは真っ黒け。これが結構おもしろいんだな♪



夜は、皆で飲み会。一緒にトマトやほうれん草を作っていて、今回は「干し柿作りが始まる前に飲もう!」というボスの鶴の一声で開催されました。メニューは常夜鍋。ほうれん草と豚バラ肉だけの鍋…だけど、そこに自分たちで作った水菜や白菜を持ち寄り、豪華な夕飯となりました。