2010年6月24日木曜日

来訪者

栃城で尋ねた氏原さん宅でのこと。
玄関先の居間で、みんなでお茶を飲んでいました。
雨が上がって晴れてきたので、玄関の引き戸は開け放し。
すると…。

おもむろに舞い降りたのは、ハト。
「クルッポゥ」と鳴きながら、トコトコと玄関から入ってきて…

そのまま我が家のようなノリで、つっちーの靴を踏み台に、廊下をトコトコ。
奥には洗面器に入ったイノシシの餌が入っていて、それを食べにきているんだそう。
「覚えちゃったみたいでね~」と、氏原さん夫妻。たまに入ってきていることに気づかず、戸を閉めてしまうとパニック状態になるらしい。そのまま出かけて帰ってくると、部屋がう◯こだらけとか。


そうこうしていると、つがいの二羽が入ってきた。
二羽で仲良く食べてます。その自然なこと!

ちなみに、餌を食べにくるハトは三羽いるそう。
つがいの二羽と、やもめ状態の一羽…。


ハトの世界も大変だなあ…。

栃城の自然

泰阜の南部には栃城という地区があって、かなり山道を登っていくと集落がある、というところ。
ちなみに「とちじろ」と読むんだけど、「とんじろ」と読むことも。
あと、ものすごい山道なので、私はいつも確実に車酔い。運転するとさすがに酔いにくいんだけど…。
以前、役場の人たちと一緒に上がって集落懇談会に参加したときは、お酒を断ってハイエースを運転して帰ったほどの酔い症なのです(大汗)

さて、今日は相方・つっちーと栃城へ。
午前中はものすごい雨が降っていて、道端には道案内も。
たぶん…ヒキガエル。



お山のてっぺんに住んでいるおじいさんはおもしろい人♪
そして、なかなかの情報通。行くといつもお茶に誘ってくれます。
雨だった今日も、お茶をいただくことに。
すると、しばらくしたら移動販売のおじさんも来ました。
この人は丸一商店のご主人で、静岡から愛知・南信州くらいまでの山間部を移動販売車で回っているのです。中を見たら、なかなかの品揃え。

これは、買いにいけない人にとってはありがたいなーという感じでした。
一緒にお茶も飲んで情報交換。なんと、在所はつっちーと同郷だそう。
とても気さくな人で面白かったです♪

お昼過ぎに向かったのは、栃城でも一番奥。山道をどんどん登っていくと、突き当たりに行き着きます。


左に行けば飯田市。右は工事中。
今日は車を降りて、右の道を少し下ってみました。
舗装はされていなくて、危険なので車での走行はできません。
徒歩なので、あまり遠くにも行けないし、ということで散策してみました。


栃城は普段から水が清く多い場所。
山道を上がってくるときも、小さな滝や水の流れをたくさん見つけられます。
山のてっぺんでも雨は止んでいて、歩いた先々で滝が発生していました。
けっこうな落差で、ちょっと打たせ湯のような落ち方をするところも。
他にも苔を伝い落ちている場所もあり、水が光る糸のように見えたり…。
他にも木いちごの苗木が普通にあったり、盆栽にちょうどよさそうな松があったりと、都会では絶対見られないような光景が目白押しでした。

辺りは樹の海。
聞こえるのは、風の音と木の葉のざわめき、鳥の声…。
本当に時々、飛行機が飛ぶ音がするだけで、人工物の音は他になく…。
静かで、それでいて生命の存在感を感じられる。
肌で感じると言ったほうが正しいのでは、というくらい、ひしひしと感じられる…。
森という場所は神秘的で、非日常的で。そして「何かあったら自分ひとりではどうにもならない」というような、自然の厳しさの中のほんの少しの恐怖感…。

もともと山や森などが好きで、旅行は自然の多いところを選んで行くことが多かったんですが、いつも自然の多い場所へ入っていくときは、畏敬の念にも似た感情を持っています。
そして、素直に感じ、素直に感動できるような心を持つように心がけています。
地元の人には見慣れた場所でも、外部から来た私には、森は特別な場所なんです。
栃城は、泰阜の中でも特に好きな場所の一つでもあります♪

2010年6月22日火曜日

味覚探訪 その3

先週の集落訪問でのこと。
いつも寄らせてもらっている静子さん宅で、お茶をいただいてました。
そしたら、おもむろに出てきたのがこれ。


メーカーによって、名前はバラバラらしいけど…。
要は佃煮。
しかも、蚕のまゆの中身!!!

蒸し暑い中、少々冷や汗をかきつつ眺めてみた。
はっきり言って、ちょっとグロテスク(汗)
お腹のしわ(?)がくっきり~(大汗)
パッケージをしげしげと眺め、置いて…の動作を繰り返す私を、静子さんは大爆笑で見ていました。
食べてみ、とは言わなかったところがミソ。
こりゃ、食べてみたほうが良いのかな~……。
散々考えました。

結局、「今年は何でもチャレンジの年だ~!!!」と腹をくくり、ひとつ食してみることに。
箸でつかんで、またもしげしげと眺めてしまった…。
眺めるとアレよ。よけいグロテスクさが際立って、一度決心したのに萎えちゃう(大汗)
ま、勇気を出して食べてみました。
思ったよりも佃煮でした。はい。
もっと腸っぽいのかと思っていたけど、意外や意外。
ちょっと乾燥気味の佃煮で、味も淡白でした。


次に出てきたのが、去年取ったという蜂の巣。もちろん自家用。
巣と花粉と蜜がたくさん詰まったかけらをいただきました。
ちなみに、この蜜は日本ミツバチのもの!!!
買えばかなりの高値です。もちろん、西洋ミツバチよりも高価で希少価値もアリ。
バリバリと蜂の巣を食べていたら、そこの部分は食べないらしい…(他で聞いた話だと、漢方になるらしいけど)
かけらだったけど、かなりハチミツが入っていて、それを全部なめてたら、しだいにクラクラ…。
ハチミツは食べすぎちゃいけないと聞いてたけど、それがこれか~…と痛感しました。

ツバメの赤ちゃん


今日は、川ちゃんと一緒にホウレン草の苗の植え付け。
休憩中に、ふと管理小屋の中を見上げると…。
生まれたばかりのツバメの赤ちゃんがズラリ。

今日はちょっと蒸し暑い日。
なので、巣の中も暑いらしい。
パカッと口を開けて、熱を逃がしていました。

ちなみに、写真を撮ったときにフラッシュが光ると、なぜか親と勘違いして、ぴーぴーとエサをねだっていたっけ。
となりの巣では、今日の午前中に卵が孵ったそうで親鳥が卵を抱かず、小さな嘴が見えてました。

もう少しすれば、ヒナの顔がズラリと勢ぞろいするはず。
なんだか楽しみ♪

 

味覚探訪 その2

  

6月5日に、梅取り合戦をしました。
相方・つっちーと、去年の協力隊・川ちゃんと一緒に、枝をバシバシたたいて、梅の実を落として集めるというもの。これが結構エライ(大変)!!
なかなか落ちんのだ。しかも、私は右手を負傷中…。
梅を叩けば、そりゃ落ちるんだけど…傷がついてしまうし。
しかも、木の下は草が伸び放題。
本来なら、草刈りが先行のはずなんだけど、わらびが生えているので、無下に刈ることもできず・・・。
結局、そんなこんなで一日がかりで105キロも収穫しました♪
これは、もうすでに引き取り手がいるため、無選別で出荷するとのことだったけど…。
で。
私たちも、梅の実をいただくことができました♪
かなり良い実だったので、さてこれをどうするか…。
梅干にしようか、シロップにしようか…。
幸い、私たちには四月に漬けたりんご酢の保存瓶があった!
もう飲み頃のそれを出して小分けにし、今年の夏のドリンクは確保できました。
瓶は洗って、梅酒を漬けました。
そして、もう一つ保存瓶を買ってきて、そちらは梅シロップを漬ける事に。
シロップの飲み頃は一ヶ月。
梅酒は半年から一年。
泰阜は飲んべが多いから、この梅酒を密かに楽しみにしてる人もいるようだけど…。
これは苦労して取った梅だし、味見だけさせてあげようっと♪

味覚探訪


五月に、役場のマリ子さんに連れられて栃城地区へ行った時のこと。

お山のてっぺんに住んでいる小山さんという方(実はカンペイちゃんにそっくり)のお宅を訪ねたときに、塩ラッキョウを半分も分けてくださった。


ラッキョウといえば、高校の実習で一から作った記憶が…。

記憶を頼りに、塩抜きして、甘酢を作って漬け込んでみる。

途中、母に電話して「はちみつ入れるの~?」と聞いてみたら、ウチは入れないことが判明。

そろそろ、良い出来に仕上がっているころじゃないかなあ…?



ちなみに、高校の実習で作ったラッキョウには、余談があります。

出来上がったラッキョウを家に持ち帰り、二粒味見して、次に見たときには全部父に食われていた…。

忘れもしない「食い物の恨み」と言うヤツです(苦笑)

自分で作ったにしては、かなりツボにハマる出来だっただけに、悔しさもひとしおだったなあ…。

2010年6月20日日曜日

やっとつながった~!




どうしようかな~…と思って、結局つなげることにしたネット。
だって、同期のみんながブログやってるし、携帯でやろうとしてもズク(こっちの方言でやる気)が出ないし…。
おかげで、今はとっても快適♪
これからたくさん書けると良いな~。



NPO地球緑化センターの「緑のふるさと協力隊」は、一年間、農山村に住んで、その土地にどっぷり浸かるというフルタイム・ボランティア活動。
青年海外協力隊の国内版と思ってくだされ。
全国45ヶ所に、同期の仲間が派遣されております。
で。
その協力隊として、相方・つっちーと共にやってきたのが、南信州・泰阜村で・・・。
住みついて、もう二ヶ月になります。
毎日、カルチャーショックの連続で、ここ最近、ようやく落ち着いてきた感じ。
役場の協力隊担当さんのサポートを受けつつ、日々野山を飛び回る毎日です♪