泰阜の南部には栃城という地区があって、かなり山道を登っていくと集落がある、というところ。
ちなみに「とちじろ」と読むんだけど、「とんじろ」と読むことも。
あと、ものすごい山道なので、私はいつも確実に車酔い。運転するとさすがに酔いにくいんだけど…。
以前、役場の人たちと一緒に上がって集落懇談会に参加したときは、お酒を断ってハイエースを運転して帰ったほどの酔い症なのです(大汗)
さて、今日は相方・つっちーと栃城へ。
午前中はものすごい雨が降っていて、道端には道案内も。
たぶん…ヒキガエル。
お山のてっぺんに住んでいるおじいさんはおもしろい人♪
そして、なかなかの情報通。行くといつもお茶に誘ってくれます。
雨だった今日も、お茶をいただくことに。
すると、しばらくしたら移動販売のおじさんも来ました。
この人は丸一商店のご主人で、静岡から愛知・南信州くらいまでの山間部を移動販売車で回っているのです。中を見たら、なかなかの品揃え。
これは、買いにいけない人にとってはありがたいなーという感じでした。
一緒にお茶も飲んで情報交換。なんと、在所はつっちーと同郷だそう。
とても気さくな人で面白かったです♪
お昼過ぎに向かったのは、栃城でも一番奥。山道をどんどん登っていくと、突き当たりに行き着きます。
左に行けば飯田市。右は工事中。
今日は車を降りて、右の道を少し下ってみました。
舗装はされていなくて、危険なので車での走行はできません。
徒歩なので、あまり遠くにも行けないし、ということで散策してみました。
栃城は普段から水が清く多い場所。
山道を上がってくるときも、小さな滝や水の流れをたくさん見つけられます。
山のてっぺんでも雨は止んでいて、歩いた先々で滝が発生していました。
けっこうな落差で、ちょっと打たせ湯のような落ち方をするところも。
他にも苔を伝い落ちている場所もあり、水が光る糸のように見えたり…。
他にも木いちごの苗木が普通にあったり、盆栽にちょうどよさそうな松があったりと、都会では絶対見られないような光景が目白押しでした。
辺りは樹の海。
聞こえるのは、風の音と木の葉のざわめき、鳥の声…。
本当に時々、飛行機が飛ぶ音がするだけで、人工物の音は他になく…。
静かで、それでいて生命の存在感を感じられる。
肌で感じると言ったほうが正しいのでは、というくらい、ひしひしと感じられる…。
森という場所は神秘的で、非日常的で。そして「何かあったら自分ひとりではどうにもならない」というような、自然の厳しさの中のほんの少しの恐怖感…。
もともと山や森などが好きで、旅行は自然の多いところを選んで行くことが多かったんですが、いつも自然の多い場所へ入っていくときは、畏敬の念にも似た感情を持っています。
そして、素直に感じ、素直に感動できるような心を持つように心がけています。
地元の人には見慣れた場所でも、外部から来た私には、森は特別な場所なんです。
栃城は、泰阜の中でも特に好きな場所の一つでもあります♪
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